バイクを所有していると必ず訪れる「車検」の時期。車検はバイクが安全に運転できる状態であることを証明する大切な手続きですが、その規定や内容については意外と知られていないことも多いかもしれません。
今回は、バイクの車検に関する規定について、何が求められるのか、どのように準備をすれば良いのかを詳しく解説します。
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1. バイクの車検が必要な条件とは?
まず、バイクに車検が必要かどうかは、バイクの排気量によって決まります。
- 50cc以下(原付バイク): 車検は必要ありません。
- 50cc超〜125cc以下(軽二輪): 車検は必要ありませんが、登録時には「軽自動車届出済証」が必要です。
- 125cc超〜: 車検が必要です。これを「大型二輪」と呼び、主に中型バイクや大型バイクが該当します。
つまり、排気量が125ccを超えるバイクは車検が必須となります。原付バイクや軽二輪車は車検の対象外ですが、それ以外のバイクは車検を受ける必要があります。
2. 車検の周期は?
バイクの車検の周期は、基本的に以下のようになっています。
- 新車購入から3年目: 初回車検
- その後は2年ごと: 2年ごとの車検を受ける必要があります。
この規定は、日本国内の道路運行に関する法律に基づいており、すべてのバイクに適用されます。
つまり、例えば250ccのバイクであれば、初回車検は購入後3年目に行い、その後は2年ごとに車検を受けることになります。
3. 車検でチェックされる項目は?
バイクの車検では、以下の項目が確認されます。
1. ブレーキ
バイクにとって最も重要な安全装置であるブレーキ。前後のブレーキが正常に動作するか、ブレーキパッドの摩耗具合、ブレーキフルードの状態などがチェックされます。
2. ライト・ウィンカー
ライト(前後)やウィンカー、ホーン(クラクション)が正常に機能するかもチェック対象です。
特に夜間走行が多い場合、ライトの明るさや配光が適切かも確認されます。
3. タイヤの状態
タイヤの摩耗状態、溝の深さ、ひび割れなどが検査されます。摩耗が進みすぎているタイヤは交換が必要です。
4. 排気ガス
排気ガスが基準に適合しているかがチェックされます。特に排気量の大きいバイクや改造車は、排気ガス規制が厳しくなるため注意が必要です。
5. サスペンション
サスペンションの動きや、異常な音がないかがチェックされます。サスペンションが正常に作動しないと、走行中にバイクが不安定になり、事故の原因となる可能性があります。
6. フレームやハンドルの状態
バイクのフレームにひび割れや歪みがないか、また、ハンドルやステアリングが正常に動作するかもチェックされます。
7. オイル漏れ
エンジンやフレームからオイルが漏れていないかも確認されます。オイル漏れは、エンジンの故障や事故の原因になりかねません。
8. ナンバープレートの取り付け状態
ナンバープレートが正しく取り付けられているか、また、見やすい状態かも確認されます。
4. 車検にかかる費用は?
バイクの車検費用は、以下のような要素で決まります。
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車検費用
車検を通すためには、指定された検査項目をクリアするために費用がかかります。代行業者に依頼する場合、その手数料も加わります。 -
整備・修理費用
車検前に整備が必要な場合、ブレーキの調整やタイヤ交換などが行われます。これらの修理費用が追加でかかることがあります。
バイクの車検費用は、一般的に 1万円〜3万円程度 で済むことが多いですが、故障や部品交換が必要な場合は、その分追加費用がかかる可能性があります。
5. 車検を忘れた場合のリスクは?
車検の期限を過ぎると、 公道を走行することができません。無車検の状態で走行すると、罰金や行政処分の対象となることがあります。
また、無車検で事故を起こした場合、 自賠責保険が適用されない可能性があり、事故による損害を自分で負担しなければならない場合もあります。
そのため、車検の期限が近づいたら、忘れずに手続きをすることが大切です。
6. まとめ
バイクの車検は、安全に走行するために欠かせない手続きです。特に排気量が125cc以上のバイクを所有している場合は、定期的に車検を受ける必要があります。
車検の規定は、新車購入から3年後、以降は2年ごとに受ける必要があり、検査項目にはブレーキ、タイヤ、ライト、排気ガスなどが含まれます。車検費用や手続きについては事前にしっかり確認しておくことが、安心してバイクライフを楽しむためには重要です。
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